第4回 アニメーションプロデューサー スパイシー三郎・制作デスク 黒川公子 インタビュー
――まず、「アニメーションプロデューサー」と「制作デスク」がどのようなお仕事かお聞かせください。
スパイシー
「おーばーふろぉ」のアニメーションプロデューサーとしては、アニメの制作に必要な予算関係の管理と制作のサポートをしています。
黒川
私は主にメインスタッフのアテンドと納品に間に合うようにスケジュールの調整をしています。
各話数ごとにスタッフとスケジュールを管理する制作進行という役職があるのですが、制作デスクは各話の進行をとりまとめる立場ですね。
――「おーばーふろぉ」TVアニメ化の企画を聞いたときの印象をお聞かせください。
黒川
いやぁ、相変わらず攻めてるな~(笑)
どうやって地上波放送できるようにしようかこれは、って感じですね。
スパイシー
原作を忠実に再現してしまうと、テレビ放送のコンプライアンスに完全に引っかかってしまうので、原作の良さを保ちつつ放送するための話し合いをまず最初にしました。
黒川
通常版・完全版の2パターンを作るので、普通のテレビアニメと比べて制作工程が増えるんですよ。
同じシーンの絵でも通常版と完全版では素材を変えたりしているので、このあたりが大変ですね。
アフレコでも、セリフや言い方を微妙に変えています。どう変わってるか知りたい方は、ぜひ両方ご覧ください(笑)
▲第2話より・左が通常版、右が完全版
――通常版・完全版2パターンの制作について詳しくお聞かせいただけますか。
スパイシー
2パターンというか、全く別の話数をもう1話作ってるという感覚に近いですね。先ほどの話にもありましたが全部2回ずつやるので、全8話ではなく全16話のアニメを作っているような感じがしています。
基本的にはEXカット以降の部分が完全版なんですけど、実はEXカットより前にも中抜きされてるエッチなカットがあるんですよ。中抜きすると、通常版の部分をもう一度編集し直す手間が増えるので、本当はやらない方が賢い制作方法だと思うんですけど、やっぱり視聴者の方に楽しんでいただきたいので、ここはちょっとしたこだわりですね。サービスショットが見れたりするので、完全版をご覧になる際も最初から見てもらえると面白いと思います。
▲第1話より・EXカットより前のパートにもサービスショットが―!
黒川
逆に言えば、EXカットは通常版でしか見れないですからね。そういう意味でも、どちらも頑張って作っているので通常版・完全版両方ご覧いただけると嬉しいです。
――これからご覧になるみなさんへ、メッセージをお願いします。
スパイシー
1話~6話はできる限り原作に忠実に、7話8話に関してはアニメオリジナルエピソードを盛り込んでおります!
黒川
有名アニメーターの黒田和也さんが総作画監督として参加しているのも本作の目玉です!
原作ファンの方はもちろんですが、日頃からエッチなアニメをご覧になっている皆様にも楽しんでいただける内容になっています!
第2話以降もぜひお楽しみください!
・かいづか先生の原作コミック「おーばーふろぉ~挿れたら溢れる姉妹のキモチ~」はこちら
・インタビューのつづきは1月26日25時のアニメ第4話放送後に更新予定。
・次回は作画監督・衣装デザインの方にお話を伺います。