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第7回 監督 石倉礼 インタビュー ④

――まず、最終回放送を終えてのご感想をいただけますか?

最後までちゃんと終わってよかったと思いました!無事に全話放送されました。スタッフのみなさんお疲れ様でした!
アニメ「おーばーふろぉ」を色々な方に観て楽しんでいただけたなと感じています。ありがとうございます!

 

――ファンの方の反響はいかがでしたか?

5話のチアダンスのシーンでは、視聴者の方にインパクトを残せてよかったです。今までのComicFestaアニメの作品ではダンスのような動きの激しいシーンをあまりやってこなかったので、新しいことを取り入れたくて挑戦してみました。
またダンスシーンに「洗い屋さん」の曲を使ったことで、今までのComicFestaアニメのファンの方が盛り上がってくれたのは嬉しかったです。

▲「洗い屋さん」の主題歌が使用された第5話はこちら

 

――放送が終わったからこそ言える隠しネタなどはありますか?

普通に見れば全然エロくないんですけど、暗喩的な形で色々エロ要素を入れてました。
第1話で彩音がシャワーヘッドをシャワーフックに掛ける描写があるんですが、この描写で和志のアレが琴音に入っちゃった!というのを表現してみました。
完全版では「あ…!入ってる!」と言っているのですが、通常版だとセリフが「あ…!」のみになってしまったので、なんとかうまいこと伝わりやすくならないかなと思って無理やり入れたカットです(笑)個人的に思い入れがあるカットなので、よければ観返してみてください。
エロいことをやりつつも、オシャレな感じにしたいと思ってこういった工夫を取り入れて作りました。

▲第1話より、彩音がシャワーをシャワーフックに掛けるカット
ComicFestaアニメでは、第1話通常版の3分2秒付近~シャワーヘッドのシーンをご覧いただけます。

 

――監督として素材に修正を加える際に、気を付けていたことはありますか?

シナリオに自分で手を入れられたのはよかったかなと思います。
ComicFestaアニメの作品って5分枠なんですけど、ストーリーラインやボリュームは30分枠のアニメとあまり変わらないんですよね。
それを5分に収めたときに、話が突飛にならにようシナリオの段階からコントロールできたのはよかったです。

コンテチェックに関しては、自分じゃない人に描いてもらうことで、自分では思いつかないようなアイディアをもらえるのが面白いなと思って修正していました。
作画的な話になりますが、キャラの歩き方、足や手の形なんかに描いてる人の個性が出やすいので、そういう部分を見ながらの修正は楽しいですね。

 

――作品全体を通して、こだわった部分はありますか?

当たり前かもしれませんが大切かなと思ったことは、エロ漫画によくあるベタで王道な展開をしっかりやるということですね。
他の作品と差異をつけようと、新しいこととかちょっと変なことをやろうとしがちなんですが、しっかりと原作が持っている良さを出すためには、ベタなことから逃げず、照れずにやることが大事だと思いました。
5話でロッカーの中に2人で隠れるシーンがあるんですけど、これって原作では出てこないんですよ。それをあえて入れて、より作品のベタさを増しました。オリジナル展開の7話8話も裸エプロンと水着回で、エロ漫画特有のベタさを全力で出しています。

おーばーふろぉの原作が好きな方は、こういったエロ漫画としてベタで王道な部分に惹かれてると思うんです。その部分を逃げずに描いたことで、視聴者の方に喜んでもらえたのかなと感じました。

▲第8話より、監督こだわりのベタさがあふれる水着回

 

――アニメ「おーばーふろぉ」を観ていただいたみなさんにメッセージをお願いします。

最後までご視聴ありがとうございました!
自分なりに原作の持っている良さを引き出して、観ていただく方に喜んでもらえるように作ったつもりです。
ちょっとでも「観てよかった!」「毎週の5分間の気晴らしになった」と思ってもらえたら嬉しいです。
今回は男性向けの作品でしたが、他のComicFestaアニメの作品にも興味を持ってもらえるきっかけになれたらいいなと思います。
自分も今後のComicFestaアニメの作品でまた監督をすることが決まってるので、観ていただけたらありがたいです!

 

・アニメ「おーばーふろぉ」はComicFestaアニメにて、≪通常版≫≪完全版≫を配信中!
Blu-ray&DVDは4月22日発売!